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いとこのマイちゃん
私には1個上の年のいとこ。マイちゃんがいました。
マイちゃんは、母方の実家で暮らしていましたので、
母に連れられて、よくマイちゃんの所で遊んでいました。
マイちゃんは不思議な子だった。
いつも、川でカッパ見たとか、部屋に手のひら程に小さいおじさんがいた。
とか。面白くも怖くもある話をしていたので、私と姉は興味深々だった。
そんなマイちゃんの家にはご先祖様の仏壇があった。
仏壇の部屋は畳ばりで、2部屋が繋がっていて、仏壇のある隣の部屋で、バレリーナごっこを
していた時だった。(レースのスカーフをひらひらさせて踊るだけの、幼稚な遊びだったが、
当時はそれにハマっていた。)
マイちゃんが、「あれ。みてみて!」と、仏壇の方を指さした。
仏壇を見ると、なんやら白い物体が、吸い込まれるように仏壇に入っていく。
良くみると、人の形をしていて 何体もいて、並んで順番に入っていってるみたいだった。
姉もマイちゃんも同じものが見えている様子だが、
不思議と怖い気持ちもなく、「あれ。なんだろうね?」
と、話していた。
姉が「今はお盆ていう時だがら、ご先祖様が帰ってきたんじゃないの?」
と言っていて、私もマイちゃんも納得したが、
その時が霊を見た最初の時だったように思う。